自己陶酔

病んだり、怒ったり
疲れたり、愛しかったりした時に適当に書いていきます。

一週間ぶり、ってそんな久しぶりでもないけどね。

一週間ぶりで既に人見知りモードになってしまう私は酒を飲む


話したいことはあまりなくて

言おうと思っていたことも忘れてしまった

無言の中、囁くように相槌を打って

あなたの顔を眺める

たまに目が合うと気恥ずかしい


「ねえ、バレンタインいくつもらえた?」

の問に

「あなたと、親族から」

の答え

「他にはなかったの?」

「なかったよ、毎年大体ないから」


ふうん、って頷きながら笑った

あなたを好きな他人は私だけなのだ、と


精一杯ではないけれど

それなりに綺麗な格好をして

あなたに見て欲しいがために買った白いパンプス

シンプルな白いコート


少しは可愛らしく、見えたかしら


あなたの手を、王子様のように引いて歩きたい

恭しく指先にキスをするから、大切なんだとわかってほしい


大きな手のひら、くたびれたスーツ

適当に買ったんだろうなってわかる汚れた革靴も

見えるところはぜんぶ、すきよ


あなたと暮らしたいなあ

不安もあるけれど、あなたの傍にいて、

人見知りなんてもうしないように

いつも、少しだけでもあなたと目を合わせ話がしたい


ねえ、こっちむいて

すきよ。