自己陶酔

病んだり、怒ったり
疲れたり、愛しかったりした時に適当に書いていきます。

くさり

あなたを縛る手錠を買ったわ


あなたは私をサディストだと言うけれど

そうでもないの、知らないだけでしょ

いつも言うじゃない

私は“マゾ”だって。


嘘だって目で見ないでよね

そういう風に笑っても許さない


ねえきっとあなたは

面白そうですね、なんて言って最初は楽しむのだろう。

なんでもないように、手錠をはめられるの。


私がどんなに、苦しい気持ちでいるかなんて

目隠しされたあなたには見えない。

見せないわ。聞かないで。


笑みのない私をあなたにあげる。

淡々と与える私をあなたにあげましょう。


たったこれだけのロマンに溺れたくて

あなたを愛しているんだわ。

汚い感情の吐出は、あなたには触れて欲しくない。


ねえ。

あなたがね、この間

私を忘れて他の雌と楽しんだの

許せないの


嫉妬なんて見苦しいでしょ?嫌いよね

私もよ。


だからほら、これで忘れましょう

あなたにも、私にも刻みつける為に


私とあなたにはあんな感情いらないの。

あなたは私に縛られたらいいし

私によって吐き出せばいい。


ね?

簡単なこと。


何も考えられない時間をください。

あなただけを想える時間を。


そしてあなたは

私だけを。


だってそうじゃない。

現実的じゃなくたって

私ね、あなたを奪いたいんだもの。


言ったでしょ、マゾだって

マゾはね、わがままなのよ。