自己陶酔

病んだり、怒ったり
疲れたり、愛しかったりした時に適当に書いていきます。

おやすみなさい、良い夢を

いつか見た夢で、あなた私に笑うのよ

残酷な言葉を口にしながら

あなた私に笑いかけるの


黒いスーツを着て 紳士にリードする隣には

派手な若い女の子


私だって、いつの日かは

年老いて、あんな服も着れなくなる

落ち着いて、目立たない

ありふれた色を着るようになるわ


若さは消えるの

あなたはそれでも愛してくれるのかしら

今でこそまだ、触り心地の良い肌も

いつかは年老いて


夢の中であなたが手を引いたあの子は

誰だったかしら、あなたの好みではなかったけれど


昔は、年老いて行く前に、死んでしまえばいいって

それだけを頼りに生きていた

でもあなたと出会ってまだ生きなくちゃって

確かに思うようになったのよ


だけど不安だわ

だって私はまだ、あなたからしてみたら若くて

手入れの行き届いた髪も、褒めてもらえる度柔らかく笑える

でも私だっていつか、年老いて


夢の中のあなたは残酷なことが多いね

私に笑いかけていうの、「、、、」

そんなこと言わないでって目が覚める


手を離してしまえばこの不安も消えるけど

それもできない私は今日も夢を見るのだろう

あなたの隣の若い女の子を眺める夢を

やめて、と言って手を伸ばして

苦しくて顔を歪める私にあなた笑うのよ


ひどい人

夢の中のあなたはひどい人

でもそんな夢を見る私はもっと、愚かだから


今日こそ、ねえ

素敵な夢を

いつものあなたみたいに、きっと私を抱きしめて。