てきとう
今まで最後まで読めなかった本を
それでも捨てること出来ないなと感じてた本を
押し入れから取り出して開く
布団の上に散らばる本に囲まれて
暗かったり、救いだったりする本を読む
もう煙草はやめたからさ、と
そんな気は無いのに台所に放置された灰皿を眺める
「まだ大丈夫かな、吸わなくてもいいかな」とそんな五日目
やることないよ、金曜日なのに
愛しいあの子は仕事してるんだろうな
私は家で本に囲まれているよ
台所の煙草をスルーして
あともう少し、五分くらい、五分くらいやめとこう
押し入れには小宇宙
幸せな物語はまばらに、上回るは悲劇
しかし救いの数も平等にあって
めくる、めぐる、さあ行こう
あと少し煙草はやめるからさ
それよりも君のこと
それよりも読みかけの本を
枕に顔を埋めて酸欠そのままバイバイ今日もそう、生きただけ、生きただけの日。
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