あなたの夜を抱いて どこにも行かないで

朝なんてこない

ここに居ようよ、なんて独りよがりにあなたは

うんざりした顔をする

不安定さを隠して あなたに近づいた私は

もう騙せないと、今になって告うの

予感はあったはず 手錠は私の心

目隠しは臆病さを現して

耳に届く私の声は愉しそうに

歪む、｢ここに居て｣お願い

こんなものじゃ縛れない 知ってるよ

あなたはそれでも行ってしまうことも

献身的な私はつまらない女となって

安定した寂しさであなたを抱く

マンネリ化した時に、あなたとの関係に答えが出るのなら

そうならないように過激になる遊びを

あなたは｢性癖｣だとか言って

私はそれに頷く

あなたさえ、私を見てくれるなら

何だっていいから、まだここに居ようよ

あなたの夜を私のものにして

もうずっと明けないように

あなたをこの腕に閉じ込めるだけであなたがどこにも行かないと、言ってくれるならそれが嘘でも、私は信じたいな。あなたが行ってしまうことを、知っていたってそれでも信じて、離してと言うあなたにも、笑顔で腕を解いて

ただ傍にいて、私と居て

今だけは夜なんて明けないって

ただ、笑って、私に抱かれて。