自己陶酔

病んだり、怒ったり
疲れたり、愛しかったりした時に適当に書いていきます。

あなたの笑みで私を殺して

会えば二人で、別れるなら一人に。

今更困るの、居なくなられるのは


私のことがいまいちわからないとあなたは言う

土足で踏み込んで荒らさなければわからないこともあるって


不安のある私はそれを恐れて

しかし、それがなければあなたを得られないとも理解して


あなたが身体に沁みるたびに

あなたが見下ろしている私を感じるたびに

脳が痺れてどうしようもない

後頭部から麻痺していく


私でなくてもいいあなたとあなたでなければと荒れる私


巡らせるわ、どうしたらいいか


きっと、あなたの理解者になれたなら

私はずっとあなたの傍に居られる

そんなことを知ってるから

焦る気持ちであなたに問いかける


幼稚じみたところを見せた

あなたの表情はうかがい知れない。


いつか

離れていくと知ってたなら

最初から手を伸ばさなかったのに、なんて

そんなのは極論で


いつだってあなたは正しい

その正しさで私を切り離す未来を恐れているの。


やれることをやるしかない、その決意を

ただ持てたなら

あなたを奪えるのかな


笑顔で見下ろすあなたを見ているともうどうしようもない

その表情は私から選択肢を奪う


あなたのいないこの先なんて

要らないから、どうか正しさを私にください。


あなたと同じ正しさを。

優しさなんて必要ない。


そうなれないのなら、あなたのその笑みで

わたしをただ、なくして

居ないものにして。

はやく

焦燥が支配する

「大事な話があります」そんな風に言っておいて

既読すらつけやしない


振り回されているなあ。

こんなつもりじゃなかったのに。


初めに、あなたを踊らせるのは私だと思ってた

あなたなんかにこの私が、そんなふうに


ちょっとのことで動揺するのは

まだ足元が不安定なせいね

土台からぐちゃぐちゃで

どこにも行けない私を成形する


縛られないのが何よりの束縛だって

知っていたのに

あなたを“信じよう”そんな言葉が

ガラガラと音を立てて落ちていく


お願いはやく

安心したいがためにあなたを利用している

わかって、なお

願うのは私のこと


「愛してくれてありがとう」あなたはそんな事を言った

違うこんなの愛じゃない


失えない。

ただそれだけを、言うのさえ躊躇う


私だけを想ってただそれだけのために生きて、なんて

勘のいいあなたならわかっちゃうのかもね

これがただの自己愛だって

私の嫌らしさ、傲慢で侮辱的な期待。


本当は私があなたの手を引くんだと思っていた。

笑いながらあなたを導くのだと思っていた。


こんなんじゃ、



いつかさよならを口にするあなたを考えてしまう私は

今もずっと焦っていて

どうにか安心したくてあなたの言葉を待つの。


はやくはやく

そうやって、あなたを追い詰めるような気持ち

捨てたいのに。

くさり

あなたを縛る手錠を買ったわ


あなたは私をサディストだと言うけれど

そうでもないの、知らないだけでしょ

いつも言うじゃない

私は“マゾ”だって。


嘘だって目で見ないでよね

そういう風に笑っても許さない


ねえきっとあなたは

面白そうですね、なんて言って最初は楽しむのだろう。

なんでもないように、手錠をはめられるの。


私がどんなに、苦しい気持ちでいるかなんて

目隠しされたあなたには見えない。

見せないわ。聞かないで。


笑みのない私をあなたにあげる。

淡々と与える私をあなたにあげましょう。


たったこれだけのロマンに溺れたくて

あなたを愛しているんだわ。

汚い感情の吐出は、あなたには触れて欲しくない。


ねえ。

あなたがね、この間

私を忘れて他の雌と楽しんだの

許せないの


嫉妬なんて見苦しいでしょ?嫌いよね

私もよ。


だからほら、これで忘れましょう

あなたにも、私にも刻みつける為に


私とあなたにはあんな感情いらないの。

あなたは私に縛られたらいいし

私によって吐き出せばいい。


ね?

簡単なこと。


何も考えられない時間をください。

あなただけを想える時間を。


そしてあなたは

私だけを。


だってそうじゃない。

現実的じゃなくたって

私ね、あなたを奪いたいんだもの。


言ったでしょ、マゾだって

マゾはね、わがままなのよ。